全日空シニアCA雇止め問題の終結にあたり
2020年11月15日
ANA神谷さん雇い止め問題 JCU対策委員会
【神谷まりあさん雇止めまでの簡単な経緯】
神谷さんはANAに入社して30年間、 CAとして、並びに国際線チーフパーサーとして活躍。60歳になった2016年8月1日からは65歳まで働く意思を表明しながらシニアCA(SECA)として乗務していました。2017年1月に一過性の症状で8日間入院し、その際担当した医師は「(けいれんを含む)てんかん」と診断、産業医からは3ヵ月の休業が指示されました。その後二人目の主治医は病名を「けいれん」と判断し、一過性であり病気ではなかったという診断が下されたのです。しかし、産業医は主治医の診断を無視して「てんかん」と診断書に記入し、引きつづき休業するように命じました。これにより、神谷さんのシニアCA契約は61歳で終了とされ、関連地上会社であるANACとの契約となり機内食の製造補助の仕事を1年間従事することになりました。その後、労使協定により2018年7月31日、62歳で雇止めにされたのです。
【たたかいを振り返って】
1、本件はどのような問題であったのか
① 航空では65歳定年が広まる中、65歳までシニアCAとして働き続ける意思を示していた神谷さんを、本人の意思に反して62歳で雇止めにした。
② その背景に病名を「ねつ造」し、乗務職資格を喪失させた。
③ 会社の意図に抗うと、執拗な退職工作がなされた。あわせて同僚との「差別的対応」がなされ退職に追い込まれた。
2、このたたかいの意義
① 人権侵害は許せないとの立場から、全日空労働組合を頼ったものの進展せず、JCUに個人加盟し反撃に立ち上がった個人のたたかいは、労働者の権利意識の高揚に大きく影響する。
② 全日空経営からの人権侵害に同じ思いを抱く労働者から共感を得て、運動の広がりがつくれる
③ このたたかいを通して、全日空内の人権軽視、選別主義、上意下達姿勢に一定程度の反撃ができ、働く労働者の権利拡大に結び付く
3、たたかいの成果と教訓
1)どんなたたかいができたか
① 当該労組が取り組みを見送ったことから、航空連JCU労組に個人加盟しJCUが前面となって運動を開始、航空労働者を中心に運動の拡大をめざした。
② 当該労組の対応から経営内に問題の本質を浸透させるには困難な状況であった。反面、選別主義を肌で感じているOB層には理解がひろがりサポーター148名をはじめ多くの支援者を短期間の中で組織できた。
③ 論点は、「雇止め、病名「ねつ造」の人権侵害、差別的対応」及び「話し合い解決」とし、東京都労働委員会・及び東京都労働相談情報センターを軸に、会社側と交渉を行った。
④ 会社側の構えは大きく、弁護士3名を擁して交渉にのぞんできた。JCU側も弁護士との連携を図った。
⑤ 労使交渉を重ねる中で、産業医の対応を修正させるなど会社姿勢の変化も見られたが、結局会社から譲歩案は一切示されなかった。
⑥ 当方は事件の事実関係、主治医の診断内容、会社の威圧的対応、産業医の不当な対応などを主張し、話し合い解決を目指した。しかし、会社は私たちの主張に正面から答えず平行線のまま一方的に交渉を打ち切り、その後の申し入れにも一切応じていない。
⑦ 交渉が打ち切られたことから、会社対応の不当性を訴えるため航空各労組や、有志団体などへオルグに出向き協力を求めたり、空港、会社訓練所、本社前での宣伝を繰り返し、会社対応を転換させるための取り組みを強化した。
⑧ しかし、本人の逝去で、志道半ばで終結せざるを得なかった。
2)今後に向けての教訓は
① 今回のような個々の訴えをベースにした運動では、個人の問題としてとどめることなく、この運動が「労働者の権利拡大への貢献」という視点を強く打ち出す必要があった。
② 当該労組の後押しがない中でも、個人として加盟できる組織があり、そこが全日空経営という巨大組織と対等に交渉できることを実践として取り組めた。
③ 街頭宣伝については、空港や街頭での一般向けだけでなく、CAを対象とした集中宣伝、横断幕やゼッケンの着用、本社前での宣伝カーによる音出し宣伝など工夫した宣伝が追及できた。
④ 今回の問題では、裁判闘争も視野に入れ、弁護士相談も行い取り組んだ。ただ法律論争だけでなく、世論を巻き込む組織戦の重要性が改めて問われた。
⑤ 人権、権利問題は往々にして法律論争になり裁判などと身構えがちだが、今回の運動を通して第3者機関としては労働委員会や労働センターの存在があり、その活用が有効であることを示した。
⑥ 労働団体「JCU」と、「ANA神谷さんの職場復帰を実現させる会」の関係について、とりわけ「個人の問題」を取り組むにあたっては、労働団体だけの取り組みには限界がある。「会」を組織し、執行と組織化を連携させて取り組んだという点で今回は貴重な経験といえる。
⑦ 運動の拡散については、通信活動(はがき・メール)とリアルな取り組み(集会・交流会)の両立を目指し取り組んだ。しかし、現役世代への浸透には大きな課題を残している。終盤、ツイッターを利用し拡散に取り組んだが、組織的行動に至らず単発的となったことは今後の運動にとって課題となる。
⑧ 終盤、国会議員や有識者への働きかけをしようと取り組み、社民党・福島議員との面談が実現した。その対話のなかでこの問題の本質には「ジェンダー問題」の存在が指摘されている。広い視野での運動の構築、対外活動の必要性は今後の活動でより求められてくるであろう。
【終息するにあたって】
CAという職業に誇りを持ち、何十年と接客や保安業務に尽くしてきた人間から、不当な理由で働く場を奪うという人権侵害、彼女はそれを許せなかった。頼りにする労働組合から十分な後押しが得られず、企業という巨大な壁にひとり立ち向かう勇気と闘争心は、これまで前例を見ない。
当然、多くの仲間がそのたたかいを応援した。企業との交渉が暗礁に乗り上げても、彼女の思いは一つも揺るがなかった。ただ不運なことに、彼女の思いもかけない突然の死去により、このたたかいは志道半ばで終結せざるを得ない結末を迎えた。
相手が大きかろうと不条理を許さず自らの主張を訴え続けた姿は、差別選別政策に「泣き寝入り」し涙を流してきた労働者を大きく励ます力となることを確信する。
彼女の一連の姿が労働者のなかに意識されたとき、このたたかいが大きな意味を持ってくるのであろう。ともにたたかった多くの仲間と、その意義を根付かせるよう今後とも労働者の権利拡大にむけて継続した運動を展開しよう。
そのことが、彼女の無念に応える最も適切な供養となるでしょう。どうか安らかにお休みください。
【取り組みの事実経過と資料】
JAY委員会は、今回の取り組みの経過を時系列的に記録し、以下の項目でまとめています。ご希望の方にはお送りいたします。
1)ANA神谷さんの職場復帰を実現させる取り組み概要
2)神谷さん運動の歩み
3)別添資料 対策会議概略 別添1-1,1-2,1-3 など
【会計報告 11月18日現在 収入226,000円 支出176,800円 残金49,200円】
カンパ112口 会議・交流会代金59,528円 宣伝・通信・事務費38,272円
弁護士相談料27,500円 神谷さん香典供花代21,500円 JCU支援カンパ30,000円
尚、残金につきましては、支援者へのご報告郵送代を清算後、雇い止め問題の支援活動に尽力頂きましたJCUと全日空グループ有志の会にお渡しし、
今後の活動に活かしていただきたいと考えています。ご了承ください。
以上
皆さまのこの間の温かいご支援、ご協力 本当にありがとうございました。
神谷まりあさん職場復帰の運動の経過 | ||
2018年8月3日 | 対策会議(第1回)JCU 1人 OB7人 | |
8月18日 | 対策会議(第2回)JCU 5人 OB8人 | |
8月22日 | ANA「有志の会」開催され、問題の不当性を確認し、協力・支援を確認した | |
9月2日3日 | JCU合宿 | |
9月9日 | 航空連総会に神谷さんも参加して事件の概要について訴えた。 | |
9月10日 | 対策会議(第3回)JCU 6人 OB8人 | |
9月13日 | 森さん(都労委労働側委員)とJCU&Kさんが、今後の対応などについて打ち合わせ | |
9月14日 | 今村弁護士との相談 | |
9月18日 | 対策会議(第4回)JCU 5人 OB8人 | |
10月10日 | 第1回あっせん11:00~13:00事情聴取 | |
対策会議(第5回)JCU 4人 OB7人 | ||
10月31日 | 第2回あっせんが行われました | |
11月2日 | 対策会議(第6回)JCU4人 OB7人 | |
11月5日 | 会社に質問書を提出し、22日に会社回答ありました | |
11月19日 |
全日空乗組、ANA乗組にメール。ANA労組宛は文書作成完了。27日全日空乗組から返信あり(執行部で確認、個別問題は取り組み不可、 内容はALUにも伝えたい)。 |
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11月28日 | 第3回目のあっせんが行われました。 | |
対策会議(第7回)JCU 4人 OB6人 | ||
12月11日 | 第4回目のあっせん15時 団体交渉形式で(JCU側からの団交開催要求に、会社側が応じた)。 | |
12月19日 | 対策会議(第8回)JCU 4人 OB6人 | |
2019年1月22日 | 会社側からあっせん拒否の意向示される | |
1月23日 | 対策会議(第9回)JCU 5人 OB6人 | |
2月1日 | 南部法律の今村弁護士とJCUの相談会議 | |
2月6日 | プリ対策会議 (航空連新橋事務所)4名 | |
2月12日 | 会社に新たに要求提出 | |
2月16日 | JCU執行委員会が行われ、その報告がありました。 | |
2月19日 | 対策会議(第10回)JCU 2人 OB8人 | |
2月27日 | 東京都労働相談情報センター大崎事務所あっせん | |
3月1日 | 大崎センター(元労政事務所)に相談=会社との団交開催のあっせん要請 | |
3月4日 | 対策会議(第11回)JCU 4人 OB6人 | |
3月19日 | 対策会議(第12回)JCU 3人 OB6人 | |
4月8日 | あっせん拒否の意向がだされた。 | |
4月18日 | 対策会議(第13回)JCU 5人 OB7人 | |
4月19日 | 再度、会社に団体交渉を申し入れます。 | |
5月7日 | JCU執行委員会での論議で、8月に再雇用募集をするのであれば外部ビラは要検討 | |
5月15日 | 会社の団交開催の申し入れ文書提出 | |
航空連41単組に「職場復帰を実現させる会」の発足と6月1日「サポーター集会」の案内・要請文をJCU名で送りました | ||
5月17日 | 対策会議(第14回)JCU 3人 OB6人 | |
5月31日 | 労働相談センター大崎事務所(鈴木氏)面談=再雇用の有無について会社へ問い合わせ要請 | |
6月1日 | 「サポーター集会」品川G-style 13時から集い参加40名、協力者116名、働きかけ人数は300名超 | |
6月7日 | JCU執行委員会 人権問題として取り組む重要性を確認。 | |
6月14日 |
労働相談情報センター大崎事務所(鈴木氏)と面談(酒井、神谷、伊藤、生井参加)会社回答への反論文書整理中=異動で会社職制が交 代、これまでの経緯を曖昧にさせないためにも整理し会社側に示していきたい=若干の意見あり、今後成文化。 |
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対策会議(第15回)JCU 4人 OB5人 | ||
6月17日 |
鈴木氏(労働相談情報センター大崎事務所)が会社に申し入れ(再雇用公正に扱え、恣意的対応は許さぬ、NYC始末書の取り扱い、再雇用 後の労働組合所属問題など) |
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6月18日 |
労働相談センター大崎事務所(鈴木氏)が会社に確認=再雇用募集に応募してください。神谷さんのNYCの件は決着がついており問う ことはない。「数理」の筆記試験があります |
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7月5日 |
JCU執行委員会=「今回の応募は和解的解決と考えている。万一落とすということになれば振出の戻ると考える。職場復帰に向けた行動 を開始することになる」ということを会社側に伝える必要があることを確認(鈴木氏より伝えた頂く方向を確認) |
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7月6日 | 応募説明会あり(神谷氏参加) 約20名が参加、3回行っているので60名位が応募か? | |
7月29日 | 対策会議(第16回)JCU 4人 OB7人 | |
8月7日 | 神谷氏応募。学力テストは8月7日。学力テストは合格 | |
9月14日 | 面接・身体検査。特に問題なく終了 | |
9月26日 | 対策会議(第17回)JCU 3人 OB7人 | |
9月27日 | 「再雇用不採用」の通知。 「面接」の様子報告と「本人の感想」報告。 | |
10月2日 | 東京都労働相談情報センター担当者、ANAに受験結果について問い合わせ。「不採用」JCU執行委員会で結果の報告。 | |
10月4日 | 「不採用」結果を受けた「プリ対策会議」実施。 | |
10月7日 | 現時点の論点整理の為、数人で急きょミーティング実施。 | |
10月10日 | 団交申し入れ」をJCUがANAへ発信。 | |
10月14日 | 会議に先行して「11月2日集会のお知らせ」発行とサポーターに呼びかけ開始。 | |
対策会議(第18回)JCU 3人 OB7人 | ||
11月2日 | 第2回「サポーター集い」(萩中集会場)参加者37名、呼びかけに欠席の連絡30名、サポーターが133名に。15名から25.000円カンパ | |
11月9日 | 航空連代表者会議に神谷・酒井両氏参加し訴え=ANA乗組幹部とも懇談できた | |
IAUOB会に神谷・酒井両氏参加し訴え=100人以上の参加者、温かく迎えてくれた | ||
11月12日 | 南部法律事務所に神谷・酒井両氏が出向き相談(内容は別紙あり | |
11月12日 | 初の街頭ビラ巻き実施、羽田第2ターミナル(16:30~17:30 ) 15名250枚 | |
対策会議プリミティングJCU 3人 OB7人 | ||
11月17-18日 | 働く女性の中央集会(仙台)があり「神谷問題」をビラ配布などで訴えた | |
11月21日 | 対策会議(第19回)JCU 4人 OB7人 | |
11月26日 | 街頭ビラ巻き実施 ABB前ビラ(08:00~09:00) 15名220枚、 | |
12月9日 |
本社要請行動 本社前宣伝(宣伝カー)=事前に電話連絡も、本社受付で木谷委員長の名刺も受け取り拒否、後日「今回の行動は受付業務 を阻害、今後慎むよう」との文書回答あり。 |
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12月18日 | 街頭ビラ巻き実施 訓練センター前(17:00~18:00) 7名200枚 | |
12月19日 | 街頭ビラ巻き実施、羽田第2ターミナル(16:30~17:30 )19名290枚 | |
12月23日 | 対策会議(第20回)JCU 5人 OB5人 | |
2020年1月9日 | 弁護士相談(竹村・長尾・今村先生/JAY委員会・JCU含め7名参加)別紙報告書あり | |
1月14日 | 会社に再度話し合いの場設定の申し入れと(社長への要請書送付)、会社文書反論のA3資料を送付 | |
街頭ビラ巻き実施ABB前実施(16:30~17:30)15名 110枚配布(内CA10枚) | ||
1月19日 | JAY委員会としてツィッター開設 19日現在現在フォロワーが60名 | |
1月20日 | 対策会議(第21回)JCU3 人 OB5人 | |
1月30日 | 街頭ビラ巻き実施、羽田第2ターミナル(16:30~17:30 )16名230枚 | |
2月3日 | 社民党 福島みづほ氏に訴え | |
2月5日 | 航空連内労組への支援要請=CCUは2月、JLUは2/5中央委、JGS調整中、他も追求中) | |
2月7日 | 街頭ビラ巻きABB 中止 乗員組合との関係 | |
2月14日 | 航空連政策セミナー ビラ110枚 | |
2月19日 | 汐留本社前宣伝(宣伝カー)とビラ巻き(12:00~13:00)10名120枚 | |
2月21日 | 街頭ビラ巻き実施 羽田ターミナル(17:00~18:00) 14名210枚 | |
対策会議(第22回)JCU 4人 OB6人 | ||
3月10日 | 弁護士相談 | |
3月13日 | 街頭ビラ巻き実施 羽田ターミナル(17:00~18:00) コロナ渦のため中止 | |
3月23日 | 街頭ビラ巻き実施 羽田ターミナル(17:00~18:00) コロナ渦のため中止 | |
対策会議(第23回)JCU 4人 OB5人 | ||
4月7日 | 汐留本社前宣伝(宣伝カー)(12:00~13:00)コロナ渦のため中止 | |
4月21日 | 街頭ビラ巻き実施 羽田ターミナル(17:00~18:00) コロナ渦のため中止 | |
7月13日 | 対策会議プリミティング(Zoom)JCU 2人 OB3人 | |
7月20日 | 対策会議(第24回)(Zoom )JCU 人 OB人 |
2年前からこのホームページで「全日空CA雇止め問題」についてその経緯をお知らせしてきました。しかし、とても悲しく、残念なことでありますが、職場復帰を目指し頑張ってこられた当該人のANA元国際線チーフパーサーのKさんがお亡くなりになられました。
亡くなる直前まで復職の思いを語り、会社との話し合いを切に願っていたところでの出来事だけに、とてもやりきれない思いです。
この問題を、故人とともに運動してきた「ANA・Kさんの職場復帰を実現させる会」では、
『コロナ過の中で十分な論議はできていませんが、Kさんの職場復職を目差す要求については終結せざるを得ない状況と考えます。
今後、今回の運動を通じて、残すべきアイテム(産業医の在り方、組合のあるべき姿、今後の課題)などを整理をし、運動のまとめ、頂いたカンパ等、会計報告と残金の取り扱いなど、どのような形でご報告できるかわかりませんが、しばらくの時間をいただきご報告したいと思います。』として、一つの区切りをつける方向が出されています。ここをご覧いただいた方々にも、様々なご支援を賜り本当にありがとうございました。
先日、会社側にはJCU(ジャパンキャビンクルーユニオン)から下記の通知と申し入れを行っていますので紹介いたします。
2020年7月30日 JCU発08-10号
全日本空輸株式会社
代表取締役社長 平子 裕志 殿
Japan Cabin Crew Union
中央執行委員長 木谷 憲子
〒144-0043 大田区羽田5-11-4 フェニックスビル
Tel 03-3742-3251 Fax 03-5737-7819
通知と申し入れ
本日は、当労組の組合員である神谷まりあさんが急逝されたことをお知らせするとともに、ご本人の復職をめざす要求については終結せざるを得ないことを通知致します。
ご存じのように、神谷まりあさんは1986年の定期国際線就航当初から2016年7月31日に定年退職するまで国際線チーフパーサーとして活躍され、その後はシニアCAとして乗務していました。2017年1月に一過性の症状により8日間入院、同年6月の主治医の診断書とは異なる病名を産業医が「診断書」に記入、その後、ANACへの契約を誘導され2018年7月に62歳で雇止めになりました。
私たちジャパンキャビンクルーユニオン(JCU)は、この問題について、産業医による病気「ねつ造」、会社の総合的判断の恣意性、産業医と本人および主治医との協議不足、同僚との差別等、様々な点について指摘を行ってきました。しかし、貴社は東京都労働委員会のあっせんを打ち切り、その後も2019年2月以降、8回にわたる団交申し入れを拒否し続けてきました。こうした貴社の対応は極めて不誠実であると言わざるを得ません。
神谷組合員は亡くなる直前まで、フライトに戻りたいという強い希望を持ち続けていました。客室乗務員として職業人生の最後まで乗務したいとの思いは、多くの客室乗務員の共通の願いだと思います。
以下に本件の交渉を通じて明らかになった問題点をあらためて示しますが、再びこのような問題が起こらないよう、改善されることを願います。
1. 産業医の診断書について
産業医は診断をしていないにも拘らず「診断書」を作成していました。交渉の中で「産業医は意見を記したもので、このような運用は改善した」との発言がありましたが、医師法に反する神谷組合員に対する産業医の診断書は撤回すべきです。
2. 客室乗務員の雇用延長について
客室乗務員の雇用延長制度については、同業他社では希望者全員が65歳まで乗務可能な制度が確立されてきています。専門職である客室乗務員は職種採用の実態にあり、希望者全員が最後まで客室乗務員として乗務できる制度にすべきと考えます。
3. 差別と人権について
今回の事例では、会社の裁量による処遇の違いも見受けられました。社員一人ひとりが差別されることなく、人権が尊重され、生き生きと働ける職場になるよう環境改善を行うべきと考えます。
ANA元国際線チーフパーサーのKさんが、本人の意思に反して退職に追い込まれた事件です。
ANA元国際線チーフパーサーのKさんが、本人の意思に反して退職に追い込まれた事件です。
「職場復帰」を求めて会社と話し合いを始めて2年以上が経過しますが、会社は今だ何の解決策も示していません。昨年の12月の要請行動にも「当社は本件に関する交渉継続には賛同できません。」と、門前払いの姿勢をとり続けています。会社を交渉の場に引き出すための一つとして、本人が加入しているジャパンキャビンクルーユニオンは宣伝活動を継続しています。ただし、この時期、新型コロナ感染予防の観点から、4月からの宣伝行動は自粛しています。ご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。
1 月14日 16:30~17:30 訓練センター前 ビラ実施しました。 15名で
1 月30日 16:30~17:30 羽田空港第2ターミナル到着ビルで実施 16名で
2 月19日 12:00~13:00 全日空本社前(汐留)で宣伝を実施 10名で
2 月 21日 17:00~18:00 羽田空港第2ターミナルビル到着で実施 14名で
3 月 13日 12:00~13:00 全日空本社前(汐留)で宣伝予定 ⇒ 新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況判断から
3 月 23日 17:00~18:00 羽田空港第2ターミナルビル到着で予定 ⇒ 両日とも中止の決定を致しました(3月6日)。
今後とも多くの皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。 下段に、1月末以降配布している「宣伝チラシ」を紹介します。
2019年、年の終わりに呼び掛けます。以下11月26日以降の活動紹介です。
▶ 11月26日は第2回街頭宣伝ビラを実施しました。場所は京急穴守稲荷下車徒歩5分、ANAブルーベース前(新たな総合訓練施設)です。朝の出勤時間帯8時から1時間です。参加者は15名、220枚を配布しました。「全日空はシニアCA雇止めの撤回を!」という大きな横断幕掲げたことの効果か、思ったより受け取っていたという感想が出れていました。
▶ 12月9日、全日空本社に、問題解決のための話し合いを求め要請行動を行いました。事前に全日空本社にJCU側から電話で「9日に要請書をもって伺うこと」を通告し、当日はJCUの木谷委員長はじめ7名で訪問したのです。しかし本社受付では要請を拒否、アポイントがないものは取り次げませんと、木谷委員長の名刺すら受け取らないという不誠意な対応をとりつづけました。
そのため翌日「要請書」を郵送、それに対し後日回答がありました。内容の要旨は「本件は既に平行線に陥り・・・膠着状態・・・これ以上の話し合いには賛同できません」)「(9日の行動は)通常の受付業務を阻害しかねない・・・今後慎むよう」という拒否回答がありました。
▶ 12月18日、訓練センター(穴守稲荷)にて、会社役員も参加しての「集い」が開催されるということもあり、急遽アピールを兼ねてビラ巻き宣伝活動を行いました。7名で18時から45分間、ビラ200枚を配布しました。ここでも横断幕(夕暮れのため照明を準備)とゼッケンの効果があり、ビラの受けとりもまずまず、社内バスからも大変注目をあびる行動になりました。
▶ 12月19日では第3回街頭宣伝ビラを実施。場所は羽田第2ターミナル愛を配布しましたで17時から19名で290枚を配布しました。乗客や空港職員の受け取りはまずまずで、ANAの管理職の方も受け取りに来ていました。空港職員の中には回し読みしている姿もありました。この日は航空連の役員の方もビラ巻きに参加していただき心強い思いをしました。
▶ こうした宣伝行動のほか、CAを対象として小規模な宣伝活動も行っています。街頭宣伝で巻いているビラに加え、JALとの労働条件比較を掲載したCA向けの特別ビラも併せて配布しています。少人数規模で一回当たりの配布枚数はそれほどの数ではありませんが、この2か月間に10回程実施しています。特に労働条件比較の記事には反応が見られます。
2019年の活動の概要は以上です。今後に向けて「ANA・Kさん雇止め問題JCU対策委員会」は会社のかたくなな姿勢を変えさせ、会社を話し合いの場につかせるために、「航空内外への宣伝活動・各種団体への支援要請活動・サポーターの拡大・SNS利用の宣伝活動・その他運動打開に向けての対応」を状況に応じて取り組みます。
当面年明け1月で皆さんに協力をお願いしたい宣伝活動は、下記の2点です。どうぞよろしくお願いいたします。
1月14日(火)16:30~17:30 穴守稲荷・ANAブルーベース前
1月30日(木)16:30~17:30 羽田第2ターミナル
加えて、皆さんのお知り合いの方々に、この問題を広めていただきサポーターになっていただく(対象者を紹介していただければ、こちらから宣伝物などはお届けいたします)活動にご協力いただければと思います。
本件は、全日空という大きな組織に、病気ねつ造、差別は許せないと「一人の女性」が立ち上がって人権回復を求める運動です。彼女を大きな輪で支えていくことが最大の力と考えてます。日程的に余裕がなく、運動への支援・拡散の加速が必要です。皆さまのご協力ご支援が一番の力です。どうぞよろしくお願いいたします。
「ANA・Kさんの職場復帰を実現させる会・サポーター」
ANACA・Kさんの雇止めを撤回し職場復帰を目指す取り組みのお知らせです。
<ご報告>
再雇用募集に応募、学力試験合格し、最終面接後、9月27日不採用通知という理不尽な扱い以降も、ご本人も私たちもけっしてあきらめることなく、引き続き職場復帰目指し取り組んでいます。話し合いに応じる様、再三の申し入れに会社は団交拒否を続けています。
以下に 10月以降の状況を簡単に報告します。
10月 10日:JCU「再雇用試験で不採用とした理由と本件の解決」を求めて、団交の申し入れを行う。
10月25日:ANA「受験の機会は和解案として提示したものではない。他の応募者と同様の選考を行った。」「今後の議論の継続はKさんにとって最善の道筋を考える目的から逸脱し、いたずらに辞退を混迷させる~。」などと団交拒否回答。
11月 2日:「ANA・Kさんの職場復帰を実現させる会 第2回」集会 於太田 。参加者 37 名 励ましやアドバイスを頂きました。サポーターは133名になり、参加出来なかった方々からも支援の意思表示やカンパを頂きました。
11月 初旬:JCU「本人が納得できるように、ANAが真摯に向き合わなければ争議は終了しない」の見解と「(ANA提出の)時系列一覧」を正す、2件の申し入れ。
11月12日:初の街頭ビラ巻き(下記に紹介したチラシです)実施! 羽田空港第2ターミナル・到着ビル 参加者15名。横断幕とゼッケンをつけアピールしました。配布は全体で250枚でした。比較的受け取ってくれたとの感想が出されています。
11月26日:2回目の街頭ビラ巻きします。08:00~09:00(集合07:50)
京急穴守稲荷下車 ANAブルーベース手前、ANA訓練センター方面
<ご協力お願い>
「ANA ・Kさん雇い止め問題 JCU 対策委員会」はこの問題を検討し取り組みを推進するために、JCU・ANAOBOG合同で毎月開催しています。11月2日集会で提起した4点(団交に引き出す、宣伝拡散、サポーター拡大、支援要請活動)を、集会で頂いた励まし・アドバイスも受けて、より具体的行動とする決意です。
当面、12月19日(火)17:00~18:00(集合16:45)羽田空港第2ターミナルで宣伝行動を行います。また、12月には、羽田(穴森稲荷駅)付近ANA訓練センター向けに女性中心宣伝行動を行う予定です。 首都圏に在住の方、お力をお貸しください。
11月2日、大鳥居駅近くの萩中集会所にて第2回目の「全日空Kさんの職場復帰を実現する会」の集いが行われました。Kさんは乗務職即時復帰というこれまでの主張を譲歩し「再雇用募集」に応募するとの解決策で対応したにもかかわらず、会社はそれをも不合格とし、その後の交渉再開要求では「論議の継続はK氏にとっても最善の道ではなく、いたずらに事態を混迷させる」ものとまで言ってのける不誠意な対応に終始しています。
集いには全日空のOB、OGをはじめ、元ANA乗員やANAグループの有志、JALの有志や争議団の方、スカイネットワークの役員等など総勢37名が参加され、貴重な助言や提案がだされました。
とりわけ会社の意向にそわない者を排する対応や厳しい労働環境に目を向けない全日空の対応への意見、産業医の対応は労働者を守る姿勢に欠けるとの意見、JAL争議を通しての運動の教訓等など、今後の運動に活かすべき内容が語られました。
今後は時期的に余裕のない運動であり、これまでの運動を反転攻勢させるべく、この集いで出された意見も踏まえて運動をパワーアップさせることを確認しました。
当面、皆さまに協力いただく運動として
⓵「Kさんの雇止めの撤回」をめざし、上記に掲載したチラシを、航空労働者や一般向けに宣伝していきます。具体的には下記内容で配布します。参加者を募っています。参加可能な方は、「全日空グループ有志の会メンバー」までお知らせください。ともに行動しましょう。
■11月12日 16:30~17:30 羽田空港第2ターミナルにて
■11月26日 08:00~09:00 穴守稲荷・ANA訓練センター方面
②サポーターの拡大を目指しています
多くの方へ「Kさんの職場復帰を実現する会」のサポーターへの参画を呼び掛けていただきたいのです(内容は、会の情報などをお知らせしますので、住所、メールアドレスをお知らせいただくのと、その方の事情に応じてできる範囲でカンパや、各種行動に参画していただくものです)
多くの皆さまのご協力ご支援をお願い致します。
カンパ申し込みは、一口= 1000円×( )口 でお願いします
ゆうちょ銀行 振替口座 口座名称 「Kさんを復帰させる会」
口座記号番号 00240-2-90124
「Kさん雇止め問題」のその後をお知らせいたします。
現在の状況、運動強化のために開催する11月2日集会を案内しています。
会社との交渉で職場復帰を求めていましたがかなわず、譲歩策として8月のCA「再雇用募集」に応募しました。結果は一次の筆記試験には受かったものの、二次の面接で不採用となりました。会社は「公平に判断した」と強調しているようですが、本件は本来
「公平」はもとより優先的に扱うべきで採用されるべきものでした。
かかる状況の中で、職場復帰を決してあきらめることなく今後も運動を強化すべく取り組んでいくことを本人も決意しています。対策委員会もそれを
支え、取組みを強化します。その一環で、チラシにある通り第2回目の集いをご案内いたします。チラシをご覧ください。
遠方の方は参加が難しい面はあると思います。何らかの形でご支援いただければと思います。では皆さまの協力ご支援をよろしくお願い致します。
ANACA Kさん問題のその後のお知らせとご協力依頼
「ANAのKさん雇止め問題JCU対策委員会」の方から、ANACAの雇止め問題の現状報告がありましたのでここに紹介します。今後ともご支援ご協力をお願い致します。
初秋の候、みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
5月末に「Kさんの職場復帰を実現させる会」のご案内をしてから、その後の経過、報告が遅れて大変申し訳ありませんでした。
労働委員会あっせんが打ち切りになった以降もANAにKさんを職場に戻す為、話し合いに応じる様申し入れてきましたが、会社は応えてきませんでした。
以下に6月以降の状況を簡単に報告させて頂きます。
6月1日:「ANAのKさんの職場復帰を実現させる会」交流会 於品川
参加者 約40名(ANA OB,OG含め航空連各労組の方々)
交流会には参加出来なかった方々(約116名)からも、支援の意思表示やカンパを寄せて頂きました。
6月中旬:東京都労働相談センター大崎事務所にANAとのあっせんを依頼。
大崎事務所の担当者が会社と解決に向けての話を数回に渡り行う。
会社の対応は変わらないものの、8月にANACAの再雇用募集がある事が判明。会社は、特別に60歳以降の人でも応募可とするとのことでした。
当該のKさんは何としても職場に戻りたい強い意志から再雇用募集に応募する事を決断しました。
大崎事務所担当者から会社に「本人が応募するが、恣意的に落とす事が無い様に」申し入れを行う。
7月6日:再雇用応募者への会社説明会 おおよそ60位参加
8月初旬:第一段階の書類選考にSPIという学力テストが2~3年前から取り入れられていましたが、本人は猛勉強して受験した結果、8月中旬に9月最終選考への案内通知を受け取りました。第一段階試験合格!
現在:Kさんは最終選考(9月14日:面接と身体検査)に向け、日々準備を行っています。
この間、「ANAのKさん雇止め問題JCU対策委員会」ではKさんも交え、職場復帰を実現させるにはどのような取り組みが必要なのかなど都度相談をしてきましたが、現在は本人の頑張りを見守るしかない状況です。
本件の発端である当人の病名が間違いであった事は、一定度会社も理解しているもののCA職に戻す判断を会社がするかどうかは予断を許さない状況です。
対策委員会としては、9月14日の結果によっては更なる運動を強め解決に向けて会社に申し入れをしていく決意です。
皆さまにおかれましても一層のご支援をお願い致したくここに御報告致します。
まだ残暑は続きそうです。どうぞお体ご自愛のうえお過ごしください。
夏の始まりの2019年6月1日、夏日となったこの日、品川G-styleというお店を会場として「ANA CA Kさんの職場復帰を実現させるサポーター交流集会」を開催しました。
昨年雇止めを受けて10か月、この間会社側と交渉を重ねてきましたがなんら進展はありません。今後、この運動を支える協力者を増やし、多くの方々のご協力をいただきながら職場復帰を実現させる運動を加速させよう、そのための契機にしようと「交流集会」を企画したものです。
集会では、首都圏近辺から40名の方が駆けつけ数年ぶりの再会に旧交を温める場ともなりました。さらに集会には参加できないがカンパに協力しますという方から、「この問題の詳細を知らせてほしい」など関心を寄せてくれた方までが70名と、100名を超す方々に行動と声を寄せていただきました。
この日を契機に「ANA CA Kさんの職場復帰を実現させる会」も立ち上げました。今後、この運動を全国の仲間に広げ輪を大きくしながら、問題解決を目指します。皆様のご支援ご協力をよろしくお願い致します。連絡先は下記のチラシをご覧ください。
■大崎事務所によるあっせんは、団交開催の要請を数度にわたって行っていただきましたが、4月8日の要請の際にあっせん拒否の意向が会社から示されました。
■4月18日対策委員会では、こうした結果を踏まえて今後とも会社に団体交渉の開催を申し入れながら、それに対応させるべく、組織面、運動面の強化をしていくことになりました。
今後の運動の主題を「ANAはシニアCA雇止めの撤回を~病気「ねつ造」は許されません~」とし、「ANA・Kさんの職場復帰を実現させる会」というサポーター組織を作って運動を強化、拡散していくことにしました。その運動を加速させる取り組みとして6月1日に「サポーター集会」の開催に取り組んでいきことを決めました。
■大崎事務所のあっせんの取り組みの結果、会社から「4項目の合意書」締結の提案がありました。①平成30年7月末で退職したこと ②(CA採用の)応募されることは妨げない ③(その際の)選考は公正に行う ④(本件での)債権債務はなしとする というものでした。①はこれまでの交渉内容を無にするものであるし、他の項目も解決につながるものではないし、締結の意義が見出せぬことから、引き続き団交の開催のあっせんをお願いしました。
■3月29日対策委員会では、3月4日の取り組みに加え、SNS利用の宣伝強化や今後の取り組み日程の具体化を行いました。
■当面は会社に団交開催を求める取り組みを重視し、東京都労働相談情報センター大崎事務所(労政事務所)に相談したところ、会社への団交開催のあっせん要請を行うとのことで、この間の経緯を説明し取り組んでいただくことになりました。
■3月4日対策委員会で、組織・宣伝活動の具体化を討議。 上記労政事務所のあっせんを見守りながら、①職場向け及び一般向けの宣伝チラシをいつでも開始できるようにの準備をしていく ②客乗連で検討中の国交省(CAの勤務や安全問題)の申し入れ運動にリンクできるか検討 ③全日空OBOGも含め、航空界に運動を支える方を拡大していく ④その他のあらゆる形態で交渉開催を模索するなどを確認しました。
■ 東京都労働委員会での「あっせん作業」は第5回目で会社の打ち切りが主張されましたが、JCU側からはまだ解決の向けた交渉の余地があるとして、あらためて団体開催の申し入れを続けていましたが、残念ながら設定されませんでした。
ただこの「あっせん作業」にて解決には向かわなかったものの、今回の会社対応はIATAのガイドラインからは逸脱したもので手続き上に問題があったことや、Kさんの病名が「てんかん」ではなかったことを、あっせん委員(3名ともに)には伝えることができたという成果も残しました。
■2月19日対策委員会では、会社に団体開催に応じさせるには取り組みの強化が必要として、▷JCU内にANAの現役やOBも参加する「Kさんの雇止め撤回対策委員会」を設ける ▷宣伝活動や支援者・サポーターを拡大していく運動を確認しました
■12月21日付で、JCU組合側からこれまでの「あっせん作業」のなかで明確に応えていない部分を指摘し、再度2点要求(1,再雇用者訓練を実施し、SECAとしてフライト復帰させること。 2、そのための協議を事務レベルで開始すること)を会社側に提出しました。
■1月18日、会社から、上記2点の要求には「受け入れることはできません」という回答がありました。
■1月22日に第5回目のあっせんが行われましたが、具体的なやり取りはなく、会社から「あっせん打ち切り」をいってきたことから、その後のあっせんの設定は行われませんでした。
■翌日、こうした経緯を含め「対策委員会」がもたれ、今後の対応策について話し合われました。この日の論議では、具体的な運動についてまで論議がされなかったことから、これまでの運動を総括し、いまの到達点を確認して、次のステップアップにつながる論議をしていき事が確認されました。
■12月10日第4回目のあっせん作業が行われました。公益委員は立会いのみで発言はなし。議事録もとらないので、会社側と組合側でやり取りをするという形式でした(約1時間40分)。
結論的には、会社側はこれまでと同様「これまでの主張を繰り返し、譲歩案の提示」はありませんでした。組合側からはこの間のあっせん作業の経緯、およびこの日の団交を踏まえ「再度要求を整理して提出したい」旨を主張(12月16日の週に組合側から提出すると表明)。会社側は出されれば、19年1月18日ごろまでには回答したい。ということで、第5回目のあっせんが 19年1月22日に設定され実施されることになりました。
■12月19日対策委員会を開催し、状況の確認、提出する「要求書」の検討、今後の運動について論議し、次回のあっせんがその後の運動の出発点になるという位置づけで、体制の構築や、運動の方向性について話し合っています。
多くの皆様のご協力が求められる状況となってきています。今後ともご支援をよろしくお願い致します。
10月23日以降、お知らせが途切れていました。申し訳ありません。以降、「Kさん問題の対策委員会(有志の仲間が参画)」での対応をお知らせします。
■その後10月31日に第2回目のあっせん作業が行われています。あっせん委員からお互いに譲歩案を持ちよるように促されていたため、この日JCUの組合側からは譲歩案として「来年2月から訓練を受けSECA復帰、または関連航空会社でのフライト」を申し入れましたが、会社側はそれを拒否、その一方で会社側からの譲歩案はなくゼロ回答でした。
公益委員からは、組合側に更なる譲歩案の有無を問われ、「再雇用を前提に、それまで地上業務を」を主張。会社側は2週間ほどの猶予が欲しいということから第3回目のあっせん日程(11月28日)が設定されました。
それを受けて対策委員会で今後の運動を論議、運動の広がりをつくる、とりわけ航空内の世論形成に力を入れることを確認しその後取り組みました。
■この間のあっせんでも会社側との間に主張の隔たりが多いことから11月5日に組合側から会社に質問書を出しています。それに22日会社回答がありました。内容は実質ゼロ回答で、組合側の質問に正面から答えていない部分が散見される内容です。
■11月28日第3回目のあっせん作業が行われました。そこでは、組合の質問に正面から答えない22日の回答に対しての質問事項と、会社主張に反論する物的資料を提出してのぞんでいます。しかし進展が見られないまま、第4回目のあっせん日程(12月11日)が再設定されました。ただその形式は、これまで組合側、会社側があっせん委員に個別に聴取されていたものが、次回はあっせん委員が立会うもとで、組合と会社が交渉するという形式です。
■会社のかたくなな姿勢は、現在のところ変化がありません。航空内の世論形成にとどまらず、広く問題点を広げていく、そのためには多くの支援者のお力をお借りすることが求められることも予想されます。その際は読者の皆様の絶大なるご支援をお願いいたします。
10月10日、東京都労働委員会においてあっせん作業が行われました。この場では労働者側、使用者側が個別に事情聴取を受け、公益委員からは「この場を双方が折り合いを探る場」として対応するよう要請がありました。
この日は、最終的には第2回のあっせん作業日(10月31日)が設定され、それまでに双方「妥協案」を持ち寄るよう要請を受け終了しました。
労働者側からは、双方の主張に隔たりが大きいため、31日を待たずに会社側に団体交渉を申し入れましたが、合意には至りませんでした。
現在「Kさん問題」を主体的に取り組むJCU(ジャパンキャビンクルーユニオン)は、状況によっては今回の問題の不当性を「世論」に訴えていくことを検討しています。そこで、このホームページをご覧の皆さんに、その内容を下記に示してお知らせ致します。そうした運動に発展した際には、皆様の絶大なるご協力をお願い致します。
「Kさんの雇止め撤回問題」は、10月10日に都労委であっせん作業が行われました。あっせん委員から労働者側、使用者側がそれぞれよばれ事情聴取がされています。その際「労働委員会は労働者・使用者側双方が折り合いを探る場である」との要請があったようです。
JCUからはあっせんに向けて、この問題の背景や本質にせまる準備書面を提出しています。準備書面(8ページ)と、準備書面(2)(9ページ)の2本です。わかりやすい内容ですので、上記のボタンをクリックし、ダウンロードしてお読みいただきたいと思います。
あっせんの結果ですが、第2回目のあっせん日が10月31日と決まりました。それまでに双方妥協案を持ち寄るよう要請されています。その間、主張を埋めるために会社側に団
体交渉を申し入れましたが断られています。
会社側を追い込む取り組みが現在大切な時期となっています。この問題の拡散及び財政的支援を皆さまにお願いしたいと思います。遠方の方々からのカンパにつきましては、現在口座作成などを検討しておりますが、それまでの間は、私か、在京の有志の方などどなたでも構いません、メールなどで連絡取って対応していただくことでお願いしたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。 ANAOB 阿部茂男
東京都労働委員会に「三者あっせん」の申請後、会社側が応諾したことによりあっせん作業の構成メンバーが決定しました。
労働者委員は、全労連 全国一般書記長の 森 治美さん
使用者委員は、鹿島建設(株)社友の 門間たかしさん
公益委員は、 中央大学法学部 部長の 野田 博さん です。
会社とJCUとの第1回目のあっせんが、10月10日11時から都労委で行われます。
現在、JCU(ジャパン・キャビンクルー・ユニオン)は、労働者委員とも打ち合わせをしながら、準備書面などの作成にあたっています。私たち「有志の会」もこの問題の論点整理などに取り組んでいます。
今後の展開によっては、ANA CAや航空労働者、及び一般の方々への宣伝活動なども必要となってきます。この運動支える財政面の確立も必要です。
この記事をご覧いただいている皆さんに訴えます。
この問題を多くの方に口コミを通して広めていただきたいと思います。多くの方々に財政支援、カンパを訴えていただきたいと思います。全日空の不当な労務姿勢を動かすために皆さんのお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。
主治医と産業医の対応が、真逆となっています。主治医の診断は、検査を繰り返すなかでどんどん病名は軽度な内容になっているのに対して、本来、労働者保護の立場に立つ産業医の判断は重度の判断に推移しています。
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